その時、よしこちゃんがバッと立ちあがった。
「お願いやめて!」
駆け寄ろうとするよしこちゃんにすばやく橘が銃口を向けると、ためらいもなく引き金を引いた。
バンッ!
破裂したような音に体が浮きあがった。
声も出さずによしこちゃんが床に転げる。
「よしこちゃん!」
銃口から出る煙に、興奮したような橘の顔。
よしこちゃんの右足から血が流れているのを信じられない思いでただただ見る。
「うっ・・・・・・」
苦しそうなよしこちゃんの顔。
怖いだろうに、必死で橘をまだにらんでいる。
「心臓を狙わなかっただけありがたく思えよ。ま、どっちにしてもお前は商品にならねぇから、ここで死んでもらうしかないけどな」
ククク、と含んだ笑い。
・・・本気なんだ。
橘は、人の命なんて本当になんとも思っていないんだ。
床で失神している友季子を確認した。
「お願いやめて!」
駆け寄ろうとするよしこちゃんにすばやく橘が銃口を向けると、ためらいもなく引き金を引いた。
バンッ!
破裂したような音に体が浮きあがった。
声も出さずによしこちゃんが床に転げる。
「よしこちゃん!」
銃口から出る煙に、興奮したような橘の顔。
よしこちゃんの右足から血が流れているのを信じられない思いでただただ見る。
「うっ・・・・・・」
苦しそうなよしこちゃんの顔。
怖いだろうに、必死で橘をまだにらんでいる。
「心臓を狙わなかっただけありがたく思えよ。ま、どっちにしてもお前は商品にならねぇから、ここで死んでもらうしかないけどな」
ククク、と含んだ笑い。
・・・本気なんだ。
橘は、人の命なんて本当になんとも思っていないんだ。
床で失神している友季子を確認した。