サヨナラケイジ

アセらせちゃいけないのはわかっているけれど、吐きそうなくらいのイヤな予感がどんどんわきあがってくる。


「中には、小さな水晶と、ストッキングが入ってた」


「水晶・・・・・・」


「うん。すごくきれいな水晶でね。今も部屋に飾ってあるんだけど、私、てっきりプレゼントかと思って」


もし、水晶をストッキングに入れて振れば、窓ガラスくらい割れるかもしれない。

悠香も息を呑んで目を見開いている。

「そんな・・・・・・あはは。そんなわけないよ、ね?」


訴えるように友季子は私を見てくるけれど、私はなにも言えなかった。


でも、でも・・・・・・。

勇気を出して言葉にする。


「橘さんが私の部屋の窓を割ったなら、説明がつくね・・・・・・」


その言葉を『死刑宣告』を受けたかのように聞く友季子の顔色は、薄暗い中でも真っ青になっているのがわかる。