サヨナラケイジ

そう、会いたいんだ。

会いたくて仕方ないよ。

ぶっきらぼうなところも、そっけない言葉も、おだやかな寝顔も全部ぜんぶが好き。

結城にそんな気持ちはまったくないんだろうけれど、好きで仕方ない。

だからちょっとしたことでムカついたり悲しんだりしているんだ。

今すぐにでも会いたい、その気持ちが涙になってほほをこぼれた。


「うう・・・・・・」


声のするほうを見ると、なぜか友季子が顔をくしゃくしゃにして泣いていた。


「ちょっと、なんで友季子が泣くのよ!」


「だっでぇ、琴葉が恋をするなんでぇ、お母さんうれじい」


「誰がお母さんよ、まったく・・・・・・」


そう言いながらも、なぜか私も素直に泣けた。


早く会いたい。



会いたいよ。



胸元で揺れているペンダント。


うれしくてうれしくて、でも、やっぱり会いたくて。


プレゼントなんかより、早く結城のそばに行きたい。