目が覚めると、もう結城はいなかった。
そう言えば朝方、ドアが閉まる音が聞こえたような気がしたっけ。
制服に着替えていると、なにやら廊下が騒がしい。
ドアを開けると、嶋村先輩が他の寮生とテンション高く笑っていた。
「おはようございます」
「あ、石田じゃん。おはよ」
「どうかしたんですか?」
顔だけ出して尋ねる。
嶋村は、なぜか私服だった。
「あんた知ってる? 学校で殺人があったんだってよ」
知ってるもなにも第一発見者だし。
ただ、それを言ってしまうと嶋村のことだから事細かに説明を求められるのは目に見えている。
「そうなんですかぁ?」
わざとらしく驚いてみせた。
そう言えば朝方、ドアが閉まる音が聞こえたような気がしたっけ。
制服に着替えていると、なにやら廊下が騒がしい。
ドアを開けると、嶋村先輩が他の寮生とテンション高く笑っていた。
「おはようございます」
「あ、石田じゃん。おはよ」
「どうかしたんですか?」
顔だけ出して尋ねる。
嶋村は、なぜか私服だった。
「あんた知ってる? 学校で殺人があったんだってよ」
知ってるもなにも第一発見者だし。
ただ、それを言ってしまうと嶋村のことだから事細かに説明を求められるのは目に見えている。
「そうなんですかぁ?」
わざとらしく驚いてみせた。