「・・・・・・ごめん」


電気を消すと暗闇が部屋に訪れる。


横になってもやっぱり眠気は来ない。


結城もなにも言ってはくれない。

ふいに目頭が熱くなっていることに気づいた。

なんで泣けるのかもわからないけれど、どんどん涙があふれてくる。

結城の存在をすぐ近くに感じたかと思ったら、次の瞬間にはもう遠くに感じる。


彼が冷たいんじゃない。


私が過剰に反応しているんだ。


好きでいればいいだけなのに、やさしさを求めるから苦しくなるんだ。




悲しいのは、恋のせいかもしれなかった。