「だね・・・・・・。ま、行きますか」

私もしぶしぶうなずいた。


「らじゃぽこ。そいじゃ、先輩に言っておくね。かっこいい男子来るといいね」


そう言って立ちあがった友季子がお盆を洗い場に運んでゆく。

すぐに水の出る音が聞こえる。


ふぅ、と知らずにため息がこぼれた。


食器を洗う音を聞きながら、机に突っ伏す。

なぜか、結城の顔が私の頭に浮かんだ。


・・・・・・もう、会うこともないし。




でも、その現実が少しさみしいような気がした。