「そしたらあの刑事が言うんですよ。『果たして信用して良いのでしょうか』って!」


・・・結城なら言いそうなセリフだ。


「ひどいよな」


浩太がつぶやくようにそう言ったので、私は目を見開いた。

浩太!?


「わかってくれますか!?」


「もちろん」


浩太は大きくうなずいた。

ちょ・・・・・・。

唖然とする私に、浩太は平然と、

「山本先生がそんなひどいことできるはずねぇよ。俺が保証する」

と、またうなずいてみせた。


「ありがとう。ありがとう・・・・・・ウウ」


「それにしてもその刑事ひどいよな。先生、クレームつけてもいいんじゃね?」


「うん、うん……。そうだよね。・・・あ、それで君たちの用事はなんだったの?」


山本先生が私を見た。

浩太も、そして友季子も。

全員の視線が私に向いている。



なんで私なの!?