「まぁ・・・・・・メガネもよく似合ってたかな。メガネ男子っていうやつ? 私は、そんなに萌えないけどさ」
「気になるんだ?」
「そう、気にな・・・・・・は? なに、なんて言ったの? なんで私があんなヤツ!」
「わかったわかった」
友季子が両手を広げて、“降参”のポーズをした。
「わかってない! いい? 私は怒ってるんだからね」
「わかったよぉ」
友季子がおかしそうに笑いをこらえている。
わかってないよ、なんで私があんなヤツ・・・・・・。
その時、
「ちょっと、琴葉ちゃん」
と、低音の声が背後から聞こえた。
げ。
この声。
おそるおそる振り向くと、そこにいたのは、よしこちゃん。
・・・・・・ヤバい、機嫌悪そう。
眉間のしわが寄っている。