2,

「そのペンダントどうしたの?」


友季子の声に、思わずTシャツの中にそれを隠した。


「なんでもないよ」


「ふうん」


疑わしそうな目で見ながら、友季子はポテトを口に運んだ。

さすが友季子。

目ざといんだから。


翌日の昼さがりの、ここは駅前のファーストフード店。


今日は、学校が事件を受けての休校となったので、しぶる浩太を呼び出して3人で作戦会議。

さすがに平日の昼間だからか、小さな子供を連れた主婦が多い。


「コータ、昨日は眠れた?」


見ると、あいかわらずふてくされた顔で、

「まぁな」

と、肩をすくめている。

きっと、あまり眠れなかったのだろう。

声に張りもない。

当然と言えば当然かもしれない。


クラスメイトがいなくなって、次には自分の恋人まで・・・・・・。