自分の部屋で

先生に言われた通りに

予習や復習をしているとき



みんなとおんなじ服装で

当たり障りのない髪型で

みんなと肩を並べて

従順に授業を受けているとき



不良箇所のチェックを受ける

ベルトコンベヤー上の大量生産品のように


体育館で一列に並ばされて

スカート丈をチェックされているとき



ふと


あたしは死にたくなる


あたしはこんなんじゃない、と

叫びたくなる


あたしはこんなふうに

まわりに埋もれるべき人間じゃない、と




どうしようもなく苦しくて


泥水に包まれてしまったように

息苦しくてたまらなくて


死にたくなる



閉塞感



等身大の人形の中に

無理やり閉じ込められて


身動きひとつできないまま

ただ時の過ぎるのを待つしかない


どうしようもない閉塞感



出たいけど出られない


動きたいけど動けない



空気が欲しいのに呼吸ができない