できるだろうか


できるはずだ



あたしは

『普通』でなんかいたくない


あたしは

『普通』なんかじゃない



『特別』になれるはずだ




ひとはだれだって

『特別』になれるんだ




自分の育った環境は

経験してきた出来事は

読んだ本や漫画は

聴いた曲は

観た映画は

考えてきたことは


生きてきた時間は


だれとも違うんだから




児島がまた

見ず知らずの人につっかかっていく


あたしはまた声をあげて笑った



児島は強い

揺るぎない

輝いている





―――あたしも


そうでありたい





Fin.