「そうですねー、俺はサークルとか、友達と飲み行ったりとか」


「なんだっけ、フットサルサークルだっけ?」


「そうです。まあ、ほとんどただの飲みサーですけど」



ルイの言葉に私は頷く。



「大学のサークルなんてだいたいそうだよね」


「あ、レイラさんもそうでした?」


「うん。週一回はなんだかんだ理由つけて飲んでたな」


「へえー、大学ってそんな感じなんだ。ちょっと羨ましいな」


「んー、でも人間としてどうなのって感じはするけどね」


「確かに! こんなに自堕落でいいのかよって俺もときどき思います」



ルイが情けない表情で肩を竦めたので、私は「いいんだよ、それで」と言った。



「大学時代しかそういうことできないんだから。

っていうか、ルイはぜんぜん自堕落じゃないじゃん。バイトもちゃんとやってるし」



「えー、そうですかね? でも、そう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます」



ルイは人懐っこい笑みで答えた。



「わー、満面の笑み! ルイってさあ、ほんとレイラのこと好きだよね」