外に出ると、少し寒い。
「いいの?」
歩きながら涼が尋ねてくる。
「あ、うん。それより、大場さんは?」
そう言いながらふりかえると、まだ下駄箱のところに立ってこっちを見ている琥太郎のシルエットがあった。
「大場紗江は、部活が終わって帰るところ。ほら、少し先を歩いている女子が見えるだろ?」
涼の言うとおり、今まさに校門を出ようとしている2人の女子の後ろ姿が見えた。
「どっちが大場さん?」
「右」
右側の子は、髪を後ろでひとつに結んでいる小柄でスリムな子だった。
「いいの?」
歩きながら涼が尋ねてくる。
「あ、うん。それより、大場さんは?」
そう言いながらふりかえると、まだ下駄箱のところに立ってこっちを見ている琥太郎のシルエットがあった。
「大場紗江は、部活が終わって帰るところ。ほら、少し先を歩いている女子が見えるだろ?」
涼の言うとおり、今まさに校門を出ようとしている2人の女子の後ろ姿が見えた。
「どっちが大場さん?」
「右」
右側の子は、髪を後ろでひとつに結んでいる小柄でスリムな子だった。