放課後の生徒会室。


私が行くと、そこにはすでに涼と亜実の姿があった。

昨日のソファに座って、お互いになにかメモをとっている。


「未希さん、いらっしゃい」

亜実がとてもうれしそうに言うものだから、私も自然に笑顔になった。

「お、未希って笑えるんだ?」

「う、うるさい」

涼の頭を軽くはたくと、私はその横に座った。


ム、ムリしすぎたかな。


自分から初めて触れてしまったけど、涼は、

「んだよぉ」

と、くちびるをとがらせているし、亜実もにこにこと笑っている。