もう意地をはっていても仕方ない。


そんな私に亜実はやさしく言う。

「未希さん。明日からしばらくお昼休みにベンチに行ってください。依頼者が来れば、それを受けるかを涼と相談して決めてください」

「ああ、はい……」

顔のほてりを抑えようと、両手をほほに当てながらうなずいた。


もう、言われた通りにしよう。


「受ける依頼が決まったら、夕方ここに来てください。3人でそこから動いてゆきましょう」

「はい」