「ああ、それでしたら」

そう言って、亜実はポケットからスマホを取り出してみせた。

「これを使って、依頼者を募集しています」

「スマホ? あ、ツイッターとか?」

「そうです。それに、フェイスブックとかも使って、依頼者を募っているんです。もちろん、この学校の生徒限定ですけどね」


なるほど。


いまどきは、そういう方法もあるのかぁ。


ふむふむ、と感心してしまう。


「依頼者は、昼休み12時半にあのベンチに来ることになっているんだ。毎日先着1名の依頼を受けるってわけ」

涼がスラスラと説明した。