パチパチパチと、乾いた音が響く。

「未希さん、すばらしい洞察力をお持ちなのですね」


これって褒められてるのかな?


言っている意味がわからずにいると、亜実はいたずらっぽく私に自分の顔を近づける。

「実は、私たち『モグリ』の部なんです」

「モグリ?」

「そう、モグリ。正式には部として認められていないんです」

「もちろん」

涼が亜実の言葉を受け継ぐように口を開いた。

「生徒会長の亜実がやろうとしている部だから、すぐにでも正式な部として認められるだろうけど、あえてモグリにしてるんだ」