展開にはいささかついていけてないが、流れに乗ってみるのも悪くないかも。

「それで、あの……」

ふと、思いついて私は改めて生徒会室を見回した。

「ここが部室なんですか?」

「そうです」

にっこりと亜実がうなずいた。

「でも、ここって生徒会室ですよね? 部室なら、校舎のはずれにいくつかあるじゃないですか」

「まぁ、細かい事は気にすんな」

涼が私の頭をくしゃくしゃっとさわるので、その手を振り払う。

「それに、他の部員さんはいないのですか?」


私の質問に亜実はじーっと私の目を見ていたが、やがて、両手をゆっくりとたたきだした。