でも……。

チラッと横目で涼を見る。


やっぱりかっこいいんだよね。


それがこんなにもくやしい。

「あの……。私、入部すると決めたわけじゃありません。部活そのものに参加するかも決めてないんです」

正直に言葉にした。

そうしないとこのまま強制的に入部させられちゃいそうだし。

「いいじゃん。入っちまえばさ」

楽観的に言う涼を一瞥すると、私は亜実の目をしっかりと見た。

亜実は、

「わかります」

と、ゆっくりうなずいた。