そう言われると、なんだか大丈夫なような気がしてくるから不思議。

「それにさ」

涼がふふん、と笑った。

「未希には『フォーチュンカード』があるだろ? あれを使って解決のためのヒントを出してくれればいいんだから」

「そんなんでいいの?」

「バカ。それが大事なんだよ」


ムカ……。


涼とははじめて話しているが、あのベンチで見たやさしげな雰囲気とは大違い。

なんだか失礼なヤツ。


俗に言う『俺様』ってタイプ?


そういうの苦手なんだけど。