最後……、相馬ヒカリ。


愛はまっすぐで情熱的だけど、それが絡み合うと人の感情を狂わせたりすることを知った。

どの調査でも、私は自分の小ささを知ったんだ。


そして、そばにいる涼への気持ちに心が乱されたっけ。


チラッと涼を見る。


やさしい目で前を向くその姿。

自分のなかで生まれた気持ちに逆らったってなんにもならない。

うたがいようもないくらい、片想いなんだから。



そう自分で納得すると、なんだか目の前の風景が広がるような気がした。