「なんだよ! ヒカリ、君も僕を愛しているんだろう? だから僕にやさしくしてくれたんだろう!」

「やめて!」

ヒカリが叫んだ。

「私は、愛してない。先生……間違ってます。私は、先生のことなんて愛してない!」

「照れなくてもいいんだよ。さぁ、一緒になろう。僕が幸せにするから」

起きあがろうとして、また萌絵に足払いをされ地面に突っ伏す。

「先生……。私が誤解させたなら謝ります……。でも、でもっ」

「ヒカリ」

「大地を傷つけるなんて許せない! 私は先生を許せない!」

「……」

その言葉に黙る板垣先生に、涼は言った。