「ど、どこにそんな証拠があるんだ!」

起きあがろうとした板垣先生の足を、

「えいっ」

萌絵が払うと、ドテンと派手に転んで地面と再会。

そばにしゃがみ込むと、涼はさっきの受信機を取り出してスイッチを押した。

『だって、ストーカーが私だとバレると困るんだよ。君さえいなければ、バレルこともない。ヒカリと一緒になれるんだから』

さっきの声が再生される。

「ああ……」

もう起きあがろうともせずに、板垣先生は両手で顔を覆った。


認めたのだ。


「どうしてこんなことを?」

亜実の問いかけに、板垣先生はたっぷり1分は黙ってから、やがて観念したように話し出す。