グラウンドの入り口に、みんなはいた。

大地と萌絵、そして亜実が、地面で倒れているストーカーを囲んでいる。

近寄っていき、そのストーカーの顔を改めて確認した。


やはり……。


「板垣、あんたがストーカーだったなんてな」

板垣先生はあお向けで倒れたまま、怒りに身をふるわせていた。

「お前ら……」

あのおだやかな印象と違い、別人のように感情をあらわにしている。

「先生、どうしてこんなことを……」

その声に板垣先生はハッと声のした方を見た。