『仕事から帰ってからの短いひと息つく時間に、ヒカリさんにメールを送っていましたね?』

『なんでそれを……。クソッ、お前も死ね!』

『まぁ、恐ろしい』

そう言った亜実に続いて、

『じゃあ、あたしが相手したげる』

萌絵の声が聞こえた。

『クソッ! クソッ!』

絶叫したような声。


感情が爆発しているんだ。


『えいっ』

萌絵のかわいらしい声が聞こえた1秒あとに、

ドスン!

すごい音が響いた。

『いっちょ、あがり~』

萌絵の声に、全身の力が一気に抜けるのを感じた。