クックッ、と低い笑い声が続いた。

『だって、ストーカーが私だとバレると困るんだよ。君さえいなければ、バレることもない。ヒカリと一緒になれるんだから』

『ぼ、僕……』

『君が素直に言うことを聞いてくれて助かったよ。いい子だ。いや、いい子だった』

『だって、言う通りにしないとお姉ちゃんを殺す、って言うから……』

『どっちにしてもみんな死ぬんだ。私もヒカリも、そして君もね』

『やだ、やめて!』


ガガガガ


受信機がすごい音をたてた。


ケーキの包みが地面に落ちたのかも。


「もういいでしょう! 大地、大地!」

泣きながら叫ぶヒカリ。