「え? 萌絵がストーカーだったの?」

口からこぼれた言葉に、涼がわざとらしくため息をつく。

「アホか。用心棒としてゲストに来てもらっただけだ」


……なぁんだ。


「遅くなっちゃった」

亜実の横に座ると、萌絵は舌をペロッと出した。

「家からわざわざ来たの?」

と、聞く尋ねる私に萌絵は、「もちろん」と胸を張った。

「だって『お助け倶楽部』にはあたしが必要でしょ」


時間は夜の9時になろうとしている。


本当にこんな時間に来るのかなぁ……。