全部の廊下の電気がついているけれど、まっ暗な窓に今にもなにか映ってしまいそうで早足になっちゃう。

ようやく生徒会室に入ると、涼、私、ヒカリがソファの片側に座る。

向かい側には亜実だけ。

「緊張してるか?」

涼の質問はヒカリに向かってかと思っていたら、視線は私に向いている。


私!?


「えっ。そ、そんなことないよ。ただ、全然ストーカーの正体がわからないだけ」

2人でしか座ったことがないソファに3人で座っているからか、いつもより距離が近い。


左腕が涼の右半身に触れていて、体温を感じる。