「本当ですか?」

ヒカリが目を見開いた。

「ああ、ストーカーの正体ははじめからヒントがたくさんあったんだよ。なんで見過ごしてたんだろうな」

涼がそうほほえんでくるけれど、まったくわかっていない私はあいまいな表情をするしかできない。

スマホを取り出して、涼は時間を確認する。

「まだ7時半か。よし、今夜のうちに解決しちゃおうか」

「はい」

力強くうなずくヒカリは、少し安心した表情。


大丈夫なのだろうか?


涼が自信満々になればなるほど、私は不安になってくる。