「そんな心配そうな顔すんな」

私の不安が伝わったのか、涼がニカッと笑ってみせると、いつものように私の頭をポンポンを叩いた。

「未希のおかげで犯人がかなりしぼれたからさ」

「え、私?」


……私、なんかしたっけ?


身に覚えがないのに褒められても、実感がわかないんですけど?

「最後の総仕上げってとこだ。未希、さっき占った結果を発表してくれ」

ベッドから軽々と降りると、パイプ椅子に腰かける。

「あ、うん……」

みんなの視線を感じながらも、私はさっきの占いの結果を話す。


その間、誰もが口をはさんでくることもなくただ聞き入っていた。