根気よくカードの絵に描かれた意味を1枚ずつ教えてくれたおばあちゃん。


今はもういない。


おばあちゃんが操るカードが、まるで魔法のように思えてワクワクしたっけ……。

感傷にふけっている場合じゃない。

「そう。占わなくちゃ」

机の上にカードを並べる。


……誰から占う?


さっきのメモを見る。


上から順番にいくしかないな……。


まずは、あの愛想0%の佐野元弥から。