「未希は占いやってて」

「え?」

「んで、結果教えて」

当たり前のように言う涼に、私はいちいち反発しない。


だって、言うだけムダなのはもうわかっている。


俺様な涼には、私の反撃なんて攻撃力2くらいなもんだろうし。

ふたりが出て行った部屋で、カバンからカードを取り出す。


机に並べながら思い出す顔。

この占いをするときには、毎回のように浮かぶ。

『未来が見えるカードなのよ。フォーチュンカードって言うの』

おばあちゃんの言葉がよみがえる。