「あなたたちもどうぞ」

長谷川先生の言葉に、私と涼も頭をさげた。

お腹がすいてたまらなかったからありがたい!


「でも……」

ふぅ、と亜実は言葉をにごした。

「不思議なんです。ロールキャベツって、なんで皮があるんですか? 食べられないのに」

「は?」

素に戻った涼がそう聞くと、

「え?」

と、逆に亜実が不思議そうな顔をした。