クッキーをあげたくらいだから、仲が良いのかと思っていたけれど興味なさげにそっぽを向いている。
振り向くと、涼は肩をすくめてみせた。
……まぁ、いいか。
後ろ髪を引かれる思いを感じながらも、私は教室を見回した。
どの顔も、特にヒカリに対して悪意を持っている感じではない。
やはり、料理部があやしいのか……。
念のため男子にもインタビューをしてから、最後に担任の板垣先生に話を聞く。
面白いくらい緊張している板垣先生は、さらに汗を流しながら、
「ええっ……相馬ヒカリさんは成績優秀でありましてぇ」
なんて演説のように話し始めるので教室は爆笑に包まれた。
そんな中でも、やはり元弥と呼ばれた彼だけが興味のない顔をしていた。
振り向くと、涼は肩をすくめてみせた。
……まぁ、いいか。
後ろ髪を引かれる思いを感じながらも、私は教室を見回した。
どの顔も、特にヒカリに対して悪意を持っている感じではない。
やはり、料理部があやしいのか……。
念のため男子にもインタビューをしてから、最後に担任の板垣先生に話を聞く。
面白いくらい緊張している板垣先生は、さらに汗を流しながら、
「ええっ……相馬ヒカリさんは成績優秀でありましてぇ」
なんて演説のように話し始めるので教室は爆笑に包まれた。
そんな中でも、やはり元弥と呼ばれた彼だけが興味のない顔をしていた。