「それじゃあ、男子にも聞いてみますか」

収穫のないことに不満なのか、涼がそう宣言した。

もちろん顔には笑顔が貼りついている。

「俺、俺!」

「映してよ~」

興奮したように言う男子の声の中、亜実がまた私の耳に口をよせた。

「さっきの男子」

やっぱりそうだよね。


私はまっすぐにその男子のもとへ。


彼はあいかわらずつまらなさそうに顔をそむけている。


……あ。