「みなさんこんにちは、『映像部』です!」
昼休みの教室の入り口で、涼がばかでかい声で宣言する。
「こんにちは、お邪魔します」
小さなビデオカメラを持った亜実も深々とお辞儀するので、私もそれにならった。
「お、お邪魔します」
緊張からか声が小さくなってしまう。
そりゃそうだよ。
さっき、この作戦を言われてすでに実行に移しているのだから。
「お、聞いてるよ。入って入って」
教壇でにこやかに手招きしているのは、このクラスの担任の板垣先生らしい。
40歳くらいか、小太りで秋だというのに汗をハンカチでぬぐいながらお弁当を食べている。
昼休みの教室の入り口で、涼がばかでかい声で宣言する。
「こんにちは、お邪魔します」
小さなビデオカメラを持った亜実も深々とお辞儀するので、私もそれにならった。
「お、お邪魔します」
緊張からか声が小さくなってしまう。
そりゃそうだよ。
さっき、この作戦を言われてすでに実行に移しているのだから。
「お、聞いてるよ。入って入って」
教壇でにこやかに手招きしているのは、このクラスの担任の板垣先生らしい。
40歳くらいか、小太りで秋だというのに汗をハンカチでぬぐいながらお弁当を食べている。