「まずいな」

涼が顔をパッとあげて言った。

「すごく怖いね、このメール」

いつになく真剣な顔で萌絵が私を見た。

「うん……」

最後のメールは画面いっぱいに『殺す』の文字が並んでいて、ゾッとするほかない。


どうしてこんなに一方的に……。


「次のメールは10月末、つまりは最近だな。なんでこんなに間があいたんだ?」

涼の質問にヒカリが両手で顔を覆った。