「関係ないと思うんだけど……」

その言葉に、みんなが視線を集中させる。

「このメールをもらった次の日の夜にね」

そこまで言葉を続けてから、ヒカリはごくんとツバを飲みこむ。

「元弥が……腕を骨折したの」

「ええええええ」

萌絵とかぶって驚きの声が出てしまった。

「関係ないと思うよ。だって、元弥は『転んだ』って言ってたから。でも、なんだか気になって……」

両手をひざの上でギュッと握りしめたヒカリは、また口を結んでつらそうな顔をしている。

「そっか」

さっきからそれしか言わない涼が、スマホのメールをめくる。