そこからしばらくは、同じようなたわいもないようなメールが続いていた。

「なんか気持ち悪いヤツ」

萌絵が苦虫をつぶしたような顔している。

「こういうメールが数日おきに届いたの」

「誰かに相談は?」

涼が右に顔をやったので、私も同じようにヒカリを見ると黙って首をふった。

「なんていうか、返事さえしなければいいのかな、って。それに……こういうメールもらうのはじめてだったから、『誰かが見ててくれる』っていううれしさもあったし……」

「それなんかわかります」

そう私が言うと、チラッと涼がこっちを見てからまた画面に視線を落とした。