「やほー。今帰り?」
親しげなセリフを言いながらも、手に持った盗聴器探知機をヒカリのカバンや制服にすばやく当てる。
うん、鳴らない。
盗聴器はない、と判断してもよさそう。
「ちょ、な……」
驚きのあまり声の出ないヒカリに、私は笑顔のまま小声で、
「はじめまして、『お助け倶楽部』の柴田未希です。こっちは萌絵。驚いた顔しないで笑って」
と、告げた。
「え……?」
親しげなセリフを言いながらも、手に持った盗聴器探知機をヒカリのカバンや制服にすばやく当てる。
うん、鳴らない。
盗聴器はない、と判断してもよさそう。
「ちょ、な……」
驚きのあまり声の出ないヒカリに、私は笑顔のまま小声で、
「はじめまして、『お助け倶楽部』の柴田未希です。こっちは萌絵。驚いた顔しないで笑って」
と、告げた。
「え……?」