うまくいくかわからないけど、ここまできたらなるようになれ!

息を大きくすってから、私は口を開けた。

「ヒカリー!」

私がそう叫び、萌絵も、

「おーい」

と、楽しげな声を出して近づいてゆく。

振り向いたヒカリは、一瞬おびえた顔をした。


そりゃそうだ。


知らない人が親しげに近づいてくるのだから。

が、それにはかまわずそばまで行く。

設定は、同級生の友達。

ふたつ上の先輩に呼び捨てなのは気がひけるけど、そんなこと言ってられない。