「大地君は、どうしてヒカリさんが『殺されるかも』、と心配されているのでしょう?」

首を傾け、三つ編みを揺らしながら亜実が不思議そうに尋ねた。


私もはじめはものすごいビックリしちゃって、その後の言葉が見つからなかったくらい。


大地君に教えてもらったその理由にはもっと驚いちゃったけど。


「短い時間しか話せなかったから詳しくはわからないのですけど、どうもストーカーの被害にあっているようです」

大地は午後の授業に間に合うように、手短に話をすると小学校に走って戻ってしまったのだ。

「ストーカー、ですか」