ヤバい。


泣きそう。


「大地君。良かったらおねえちゃんに話してみない? おねえちゃんは未希って言うの。一応これでも『お助け倶楽部』なんだよ?」

その言葉に、はじめて大地が私を見た。

「ほんと……?」

「うん。大地君、『この学校だもん』って言ったよね? あれってどういう意味なのかな?」

やさしく話しかけると、ようやく大地は落ち着きを取り戻したように肩の力を抜いた。

「あのね、この学校にお姉ちゃんがいるの」

「大地君のお姉さんが通っているの?」