黒ぶちの大きなメガネをかけていて、なんとなく頭が良さそうな印象。

「なんだお前」

愛想を知らない涼が、違和感まる出しの顔で見おろした。

「名前? 相馬大地」

「ちげーよ。なんで、ここに座るんだよ」

相馬大地は、涼の方を向くときょとんとした。

「だって、ここが『お助け倶楽部』に依頼するとこだよね?」

「は?」

「僕は依頼をしたくて来たの。昼休みの間に急いで来たんだよ」

メガネを直しながら大地は涼の方を見て自慢げに言った。

「ダメだ」

「なんで?」