翌日の昼休み。

今日もベンチ当番は私の役割だから、そろそろ行かなくっちゃ。


次の依頼はなんだろう?


そんなことを考えていると、教室の前の扉が開いた。

ざわざわするみんなの声になにげなくそっちを見ると……。

「げ」

入り口に立っているのは、涼と亜実だった。

「あ、『お助け倶楽部』」

萌絵がうれしそうに言い、琥太郎も「あらら」と、後ろから声をあげた。

「未希、あの倶楽部まだ入ってたんだ?」

「ま、まあね」

私もそっちへ急ぐ。