「ありがとう。未希さん、あなたのおかげです」

「そんなことないよ。楓さんの情熱や想いが伝わったからだよ」


華奢な体ごしに伝わる体温。



向こうに見えている紅葉が、真っ赤な色をやがて夕焼けに溶かそうとしていた。