「移植……じゃなかったの?」

「出てたんだよね、【逆転の発想】を示すカードが』」

「逆転の?」

「そうだ」

涼が近づく。

「木のある場所を区画整理するんじゃなく、この家の土地を区画整理するってわけ」

「そんなことができるんですか?」

「それはまぁ……」

涼がチラッと亜実を見た。

「ああ」

納得した楓が笑顔を見せた。


「『河原崎亜実だからできること』、ですね」