決戦は水曜日。

もう明日には区画整理がはじまってしまう。

つまり今日中になんとかしなくちゃいけないことになる。

昼休みにいつものベンチで涼と作戦会議。

亜実は最終調整をしているのでラインで会議に参加。


そして、いよいよ夕方、私たちは河合さんの家の前に集合をした。


「楓さん」

校門から出てくる楓に声をかけると、小股で急いで走ってきた。

「間に合いましたか?」

「大丈夫だ」

私のかわりになぜか涼が答えた。

亜実はあとで来ることになっている。