誰でもわかるその絵。

それだけで私たちがなにをするべきかわかってしまったのだ。

「そういえばさ」

涼はまだカードから視線を外さない。

「最初にフォーチュンカードで占った時、【逆転の発想】って出たよな」

「あっ」

思わず手で口をおさえた私にも、涼の言いたいことがわかった。

「そっか、そういうことか……。確かに【逆転の発想】だ」

そうつぶやく私に亜実は、

「とりあえず明日の月曜日、朝いちばんで市役所の方にお願いしてみます」

と、言った。