カードに『銀色のクサリが張り巡らされている』絵。

「クサリ?」

涼が真面目な顔をして私を見るので、ついドキッとしながら答える。

「これは【なにかに捕らわれている】って意味だね。精神的なものかもしれないし、実際になにかに捕まっているのかも」

「次は“未来”ですね」

亜実も身を乗り出している。

すうっと息を吸い込むと、目の前のカードがうっすら光り出す。


これなのね?


心で語りながら、そのカードをめくる。

「え、これって……」

そこに描かれていたのは、『大きな太陽』の絵だった。